PicoWay（ピコウェイ）

PicoWay（ピコウェイ）とは？

PicoWay（ピコウェイ）は、アメリカの医療機器メーカー「シネロン・キャンデラ社」が開発した最新のピコ秒レーザー治療機器です。

ピコ秒とは1兆分の1秒という極めて短い時間を表し、PicoWayはこの非常に短いパルス幅のレーザーを照射することで、皮膚への熱ダメージを最小限に抑えながら、しみやそばかす、くすみ、肝斑、毛穴などの幅広いお悩みに対応します。

従来のレーザー治療では、皮膚に熱を加えることで色素を分解していましたが、PicoWayは「衝撃波（フォトアコースティック効果）」によって色素粒子を微細に粉砕します。これにより、治療後の赤みや炎症が少なく、肌への負担が少ないのが特長です。

さらに、波長を変えることで異なる深さや性質の色素に対応できるため、複数のお悩みを一度にケアすることも可能です。

PicoWayは、アメリカFDA（食品医薬品局）や日本の厚生労働省でも承認を受けている、非常に信頼性の高い医療用レーザー機器です。当院では、しみ治療はもちろん、毛穴や肌のハリ改善、美白など、美肌を目指す総合的な治療機器として活用しています。

当院で導入しているPicoWay（ピコウェイ）のハンドピース

当院では、PicoWayの中でも特に日本人の肌に適した3つの波長・ハンドピースを導入しています。それぞれ異なる肌悩みに特化しており、症状や目的に応じて最適な治療をご提案しています。

532nmズームハンドピース（スポット照射用）

730nmズームハンドピース（トーニング照射用）

532nm Resolve Fusion（フラクショナル照射用）

PicoWay（ピコウェイ）の波長が届く深さと、肌への効果

Resolve Fusion（532nm フラクショナル）の仕組み

Resolve Fusionは、ピコ秒レーザーを「フラクショナル状（点状）」に照射することで、皮膚の表面を傷つけずに真皮浅層に微細な空洞（レーザー空胞）をつくります。これにより、肌の自然な修復メカニズムが刺激され、コラーゲンやエラスチンの生成が活性化。毛穴、くすみ、小じわ、ハリ不足といった悩みを、肌の内側から改善していきます。

画像で見ると、Resolve Fusionの照射前は皮膚内にメラニンが溜まり肌がくすんで見えますが、照射後は色素が微細に分解され、さらに肌構造が整っていく過程が視覚的に確認できます。

730nm波長によるトーニング治療の特長

730nm波長はPicoWay独自の波長であり、肝斑や炎症後色素沈着のような“治療が難しいしみ”にも対応できるのが特長です。この波長は表皮への刺激を抑えながらメラニンだけに作用するため、肝斑を悪化させずに治療することが可能です。

上の画像で示すように、730nmでは皮膚のやや深い層にあるメラニンにまで到達し、肌表面には負担をかけずにじっくりと色素を分解していきます。肌全体が均一にトーンアップし、内側から澄んだ印象へ導きます。

症例写真

Before

After

Before

After

※メーカー提供の症例写真です。効果には個人差があります。

治療の流れ

ダウンタイム・注意事項

ダウンタイムについて

PicoWayは、肌への熱ダメージが少ない「ピコ秒レーザー」を使用しているため、従来のレーザーに比べてダウンタイムが非常に軽度です。治療内容により個人差はありますが、主に以下のような症状が出る場合があります。

●Resolve Fusion（532nmフラクショナル）の場合

照射直後：ほんのり赤み（数時間～半日で自然に軽快）
ごく軽度の乾燥感、ほてり感が出ることもありますが、当日中に落ち着くのが一般的です。お化粧は翌日から可能（当日は避けてください）

●730nm（ピコトーニング）の場合

ほとんどの方は赤み・腫れなし
肝斑や色素沈着への照射は刺激を最小限に抑えて行うため、日常生活に支障はありません。照射後は肌がやや乾燥しやすくなるため、しっかり保湿が必要です。

治療後の注意事項（全メニュー共通）

1）紫外線対策を徹底してください

治療直後の肌は紫外線の影響を受けやすくなっています。日焼け止めを毎日使用し、外出時は帽子や日傘などで遮光してください。

2）こすらない・刺激を与えない

洗顔時やタオルでの拭き取り、スキンケアの摩擦を避け、肌にやさしく触れることが大切です。

3）保湿ケアをしっかりと

照射後は一時的に乾燥しやすくなります。低刺激の保湿剤でしっかり保湿を続けましょう。

4）メイク・洗顔は翌日から可能

Resolve Fusionを受けた方は、当日の洗顔はOKですが、メイクは翌日からにしてください。730nmトーニングでは当日夜の軽いメイクは可能な場合もあります（診察時にご案内します）。

5）まれに色素沈着が起きることがあります

特に肝斑やくすみが強い方では、ごくまれに色素が一時的に濃くなることがあります。その際は医師が適切に対応いたしますので、ご安心ください。

回数と効果の目安

1回目からトーンアップや手触りの変化を実感される方もいますが、3～5回の継続治療でより高い効果を得られます。
月に1回のペースがおすすめです。

治療を避けるべき方（禁忌）

妊娠中・授乳中の方
光過敏症やてんかんの既往がある方
強い日焼け直後の方（肌が炎症を起こしている状態）
ケロイド体質や皮膚疾患のある部位

治療後のホームケア

治療後1週間程度は、肌の再生を助けるためにも、「シンプルなスキンケア（保湿・UVケア）」を心がけてください。刺激の強いピーリング・スクラブや、エステなどは控えていただくことをおすすめします。

Q&A

Q）ピコウェイの治療は痛いですか？

ピコウェイは非常に短いパルス幅（ピコ秒）で照射するため、熱による痛みが少ないのが特長です。Resolve Fusionでは軽く輪ゴムではじかれたような刺激程度で、冷却を行いながら照射することでほとんどの方が我慢できる範囲です。痛みに弱い方には麻酔クリームの使用も可能ですのでご相談ください。

Q）ダウンタイムはどのくらいありますか？

Resolve Fusionの場合、軽い赤みやほてり感が当日中に出ることがありますが、翌日には落ち着くことがほとんどです。メイクは翌日から可能です。730nmトーニングでは、赤みなどのダウンタイムはほとんどなく、直後から普段通りお過ごしいただけます。

Q）何回くらいで効果が出ますか？

肌質改善（毛穴・くすみ・ハリなど）は3～5回程度の治療を2～4週ごとに継続することで、より明確な変化を感じていただけます。

Q）治療後の注意点はありますか？

日焼け対策と保湿ケアが非常に重要です。治療後は紫外線の影響を受けやすくなるため、外出時は日焼け止め・帽子・日傘などでしっかり対策をしてください。また、スキンケアはシンプルに、保湿中心でお願いします。摩擦・スクラブ・ピーリングなどはしばらく避けてください。

Q）メイクや洗顔はいつからできますか？

洗顔は当日から可能ですが、メイクは翌日からをおすすめしています。赤みが引いてからの方がより安心です。730nmトーニングの場合は、赤みがなければ当日夜に軽くメイクをしていただくことも可能です（医師が照射後にご案内します）。

Q）他の治療との併用はできますか？

他の美容治療（美容点滴・イオン導入・医療用スキンケアなど）との併用も可能です。特に、PicoWayによる肌のリセット後に成分を導入することで、より高い美肌効果が期待できます。併用については医師の診察時にご提案いたします。

料金表